1 題材の目標   2 題材の評価規準 3 主な学習内容と評価 アドバイス 資料
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この題材は、身近な自然の素材を使い季節の変化や自然とのかかわりを体感しながら、材料用具の基礎的基本的な扱いや使い方を身に付けられるようにしたものである。
空想の世界を実現する過程では、パソコン画面を通して客観的に自分の作品と向かい合うことができるので、良いところ、表現の足りないところを見つけやすい。
また、見ることと作ることを同時に行う活動となり、表現と鑑賞の連携や一体化を図りやすい題材である。さらに手や体を動かして身に付ける体験的な学習と、仮想や空想の世界でイメージを膨らませる想像力を高める学習を結び付けた題材である。
題材の特徴

ポイント1 近くの森や神社に出かけよう ──────────────────────
神社や森には、生き物がたくさん住んでいる。海が生命の源ならば、それらをはぐくむところが森かもしれない。
最近、森林浴、緑化と森を見直す風潮が出てきた。「森に住む空想の生き物」を作るために、実際に森へ出かけよう。
今まで気づかなかった生命や、その痕跡と出会えるだろう。

ポイント2 一つの形は、全体の自然と同じ ──────────────────── 
森の中にある木や葉には同じものが一つもない。それぞれの環境に合わせて対応した結果としての形を形成している。
1つの形が、自然そのものを表しているといってもいいだろう。枯れ枝や落ち葉、木の実、抜け殻、どれも精一杯命を輝かせ次の世代に託して土に帰ろうとしている姿である。

ポイント3 形から発想する ───────────────────────────── 
自然とともに成長した形は、どれも美しい。必死に生きてきた証だからだろう。
それら一つ一つの形をじっくり眺めてみよう。新しく作る生き物の姿が浮かんでくるまでじっくりと見てみよう。
形から連想してイメージを膨らませてみよう。これまで見てきた何かと重なったり、その形そのものに惹かれて、新しい生き物の種が生まれる。

ポイント4 自分の見方と他人の見方を比べる ─────────────────── 
作った生き物を、森に帰そう。
実際に置きに行ってもいいし、パソコンの画像処理ソフトを使って画像を合成してもよい。
空を飛ばしたり、水中を泳がせたりするようなことな実際にできそうにないことも、パソコンを使うと可能になる。
また、ディジタルカメラでお互いの作品の最も気に入った方向から撮影してみよう。それぞれの鑑賞の違いが画像になって表れてくる。

題材3「空想の世界に住む生き物たち」- 表現と鑑賞の一体化を目指して -
美術Ⅰ 彫刻・鑑賞 1年 16時間